2月にクアラルンプールで開催された大学進学フェア(Higher Education Fair)を見学しました。マレーシアの主要都市ではこうした教育フェアが年に数回開催され、さまざまな大学・カレッジや留学関連の情報を効率的に集めることができます。
教育フェア出展者の大半は私立の大学やカレッジですが、最高学府のマラヤ大など一部の国公立大学や、海外大学のマレーシア校でいうと2024年に開校した筑波大学もブース出展。また、少数ながらマレーシア国外の大学や留学エージェントも出展しており、大学選択における「多様性」や「ボーダレス化」がよく表れている、というのが私にとって最も印象的な点でした。
そして、もう一つ感じたのは「高等教育の裾野の広がり」です。過去10年以上、こうした進学フェアに足を運んでいますが、近年新たな大学やカレッジが増えたこと、さらに、私立大中心のフェアというと従来は華人来場者が目立ちましたが、今はマレー系の若者も多く、「成長する社会のパワー」を感じるのです。
「何を学べるか」「どんな資格がとれるか」「将来のキャリアパス」が明確に提示されている
私立大学は実学的な専攻が多く、特にビジネスや観光系などの専攻を設置している大学では「うちに来たらこんな資格が取れて、将来こんなキャリアパスが開ける」といった具体的で明確な情報発信が目立ちます。例えば、会計なら国際資格のACCA、調理コースならコルドンブルーとの提携プログラムからこんなホテルに就職実績がある、など。
果たして高校生レベルでそこまで将来像を描けるんだろうか?同年代の日本人はもっとフワっとしているよなぁ、というのが私の正直な感想。事実、親子で来場している人も多く、熱心に質問する保護者の傍らで子どもは黙々と聞き入っている光景も珍しくありません。以前、この疑問をローカルの友人に投げかけたところ、「そのとおり。マレーシアはPre-U段階から複雑なので、親がまず情報収集しないと無理!」と言われたことがありました。
日本はアメリカのように一般教養からスタートして専攻に進みますが、最初から専門課程に入るマレーシアのこうした特徴はイギリス式の教育制度を踏襲しているためと言えます。それぞれの特徴が異なるので、個人によって向き・不向きがあるかもしれません。
私はマレーシア留学について相談を受けた際に、「できることなら一度は現地に行ってキャンパス見学をしたほうが良い」とお伝えするのですが、さらに言えば、こうした進学フェアのタイミングに合わせて訪問すると、効率的に情報収集ができるのでお勧めです。そして、繰り返しになりますが、成長する社会の若者のパワーを感じてみてください。






